男の子に間違われてた幼少期のわたし
うちの親は、当時の俗に言う女の子らしく育てる事が嫌だったらしく
人形のおもちゃなんて買って貰った事がない。
今でこそそんな時代では無くなったが
女の子は赤ピンクの時代に、ピンクの物を持たせて貰えない。
そんなわたしの子ども時代のお話
美容室でその場でも「嫌だ!」と言っていたのに無理やりショートにされた。
「ほら、似合ってるよ」と言われ、鏡に映った自分に絶望したのを
いまだに覚えている。2歳か3歳頃の記憶だ。
幼稚園のお泊まり会の写真、みんな可愛いパジャマで写ってる。
私はベリショで、青い車のパジャマを着ている。
別に車が好きではない、それしか買って貰えないからこれを着ているだけだ。
そんなわたしは、頻繁に男の子に間違われていた。
子どもバスツアーに参加した日、挙手したら「はい、そこの僕!」と当てられた。
おもちゃが貰える時には、男の子用のおもちゃを渡された。
ランドセルは黒にしなさい、靴は男の子用のコーナーから選びなさい。
可愛い服を着てる子が羨ましくて仕方がなかった。
いいなと思える物を、これ良いねって親子で賛同して買ってもらえる姿が羨ましかった。
そんなの変だから辞めなさい、買っても良いけど似合ってないよ?って笑われないんだ。
認めてもらえるんだ、いいなあ。
わたしは親になり、子どもたちには
好きにおもちゃを選ばせ、好きに服を選ばせ
相談しながら髪を切っている。
子どもは自分で好きなように服をクローゼットから取って来るし
こうやって髪を結んでほしいって具体的にお願いもしてくる。
鏡を見て「うん!可愛い!」ってルンルンしてる。
子どもは、親の言いなりのおもちゃではない。